イーストマンコダック社(アメリカ)が1912年に発売し、人気を博した小型の折り畳み式カメラ「ベスト ポケット コダック」。
撮影時は蛇腹を伸ばしてレンズを引き出し、持ち運び時は畳むことで、洋服のベストにあるポケットにも入るコンパクトなカメラという触れ込みです。
愛称を「ベス単」と言うのですが、この”単”は、レンズが単玉だったことからつけられているとのこと。(厳密には2枚のレンズを貼り合わせた1群2枚のレンズ構成)
このレンズを、愛用のPENに付けられるよう改造したレンズがこちらです!
か、かっこいい!!!
ダンディズムを感じる佇まいじゃありませんか?
こんなダンディなレンズですが、私の中での呼び方は「ベス単→ベスたん♪」です(不必要なカミングアウトしてみました汗)
レンズだけ入手してしまったので、もともとついていたカメラ本体の画像が無いのですが、1915年頃に発売された後出の違う機種で、同じような時代・仕様のドイツ製Contessa Nettel Piccolette(コンテッサ ネッテル ピコレット)を参考としてご紹介します。
こんなふうに、蛇腹が出るんです。
か、、、、かわいい!!!
こういうデジカメ出ないんでしょうか!!?欲しい!!!
アンティークレトロオシャレデジタルカメラ激求む!な感じです。
これもう、この胴体のフィルム入れるところに、すんごいコンパクトなPENTAX Qとか入らないのかなとか、いろいろ妄想してしまいますね☆*
これをPEN E-P1につけますと、こうなります。
これはこれで、かわいいかも!!
ということで、持ち歩きにも気分が上がる可愛いベスたん♪(もといベス単)
いざ撮影~!
・・・と、のぞいてみるとですね、かなり、かわいくないほどに、、、暗いんです(涙)
開放でF11くらいだそうで。
普段F1.4とかF2ばかりで撮影している身としては、ISO感度を上げるにしても衝撃的な暗さでした。
実はこの衝撃的な暗さ、レンズに着いてるフードを外すという手法で、F6.8相当で撮ることができるようになるらしく、当時も大流行したそうです。
大きくなった収差の分、ソフトフォーカス効果が得られ、その写りに惚れ込む人が続出したとのこと。
なんですが、まだまだご挨拶程度の私とベス単。(春頃からすでに手元にあったのに(汗))
フードありでもすごいソフティなんですけど。。。
ふんわりと滲みの相乗効果でピント合わせも四苦八苦><;
ちょっと離れたところのものを大きく撮れます♪
背の高い木の枝葉。光を受けて輝くように浮かび上がりました。
この発色と独特の滲みは、やみつきになりそう。。。
手前に出現したバブルボケが綺麗!
鮮やかな発色と、ピントが合っているはずなのに夢の中のようなふんわり感です。
引き画の安定感。
それでいてこの鮮やかさ。
不思議な非現実感。
水彩えのぐをぼかしたような、ファンタジックな滲みが美しいです。
金色に輝く落ち葉の絨毯。
本当に輝いているように見えます☆*
まだまだいろんなシチュエーションと被写体を撮ってみたいベスたん♪
次回はフード外しにも挑戦してみたいと思います^^
0コメント